目次
はじめに
経営者というとあなたはどんなイメージを持つでしょうか。
従業員をたくさん雇っていて、自由な時間が多く、お金をたくさん稼いでいるかっこいい社長というイメージでしょうか。
Wikipediaでは次のようにあります。
経営者(けいえいしゃ)は、組織の経営について責任を持つ者のことである。
個人事業でも、中小企業の社長でも、大企業の社長でも経営者です。基本的にすべての責任を負いますし従業員やその家族の生活もありますので大変重要な役割です。何かあった場合にはすべての責任を負う分、事業がうまくいった場合は大金を手にできる可能性があります。名刺には代表取締役と書いてあり、「すごい、かっこいい」と思われるかもしれません。
しかし、日本の経営者の平均年齢は60歳を超え、お金持ちの社長さんは実際ごく僅かであり、実態は皆さんのイメージとはかけ離れているかもしれません。
実際、会社は1週間程度で、自分1人だけで、費用も20万円くらいで出来てしまいます。名刺に代表取締役と書けばすぐに立派な社長に見られるかもしれません。
経営者とサラリーマンの違い
経営者の特徴をあげますと、
・誰からも指示されない、怒られない
・全ての責任を負う
・自分や従業員の給与を決められる
事業が儲かればいいのですが、儲からない場合は従業員の給料を増やせず、従業員は言うことをあまり聞いてくれず、見切りをつけて退職し、更には資金繰りで頭を悩ませるという厳しい状況に追い込まれます。
通常は銀行借入の連帯保証人になっているので、嫌になったら辞めればいいとは簡単にはいかないのです。多くの人はこの辺りを深く考えずに安易に独立・起業しているように見えます。
経営者の3つの階層
わたしはこれまで数百人の経営者・起業希望者にお会いしてきましたが、起業して成功するということは多くの人にとっては簡単ではありません。
正直サラリーマンを続けていたほうがよかったんじゃないかなと思う方がほとんど、感覚的には全体の80%くらいを占めると思います。サラリーマンと同等以下の収入で借入の連帯保証人になっていることが多く、うまくいっているとは言えない状態です。
一方で、起業相談で5分話しただけでこの人は成功するなと感じる方もいて実際その通りになる方もいます。側から見れば簡単に成功したと見えるでしょう。役員報酬でいえば1,000万円以上を普通に稼ぎ、サラリーマン時代よりも高い収入を得ます。こういう人は全体の15%くらいでしょうか。
そこからさらにもう一歩階段を登り、高い収益性で安定して稼げる(例えば社長の役員報酬と会社の経常利益の合計が5,000万円超)方は全体の2%くらいのイメージでしょうか。連帯保証人を外していることも多く、自分がいなくても回る組織を作っています。銀行からはお金を借りてくださいと頼まれ、ものすごく低い金利でお金を借りられます。
上位2%の成功経営者は何が違うのか
私がたまにご飯をご一緒する方のうち年収1億円以上稼いでる方が2人います。
その方達を見ていると次のような特徴に気がつきます。
人間・男として魅力がある、かっこいい
まず見た目がかっこいい。目がイキイキしていてオーラがあります。後ろ向きな発言を聞いたことがありませんし、年下で立場も下の私の話をよく聞いてくださいます。年収1億円以上稼いでいるのに自慢じみたことはまったく言いません。逆に中途半端な社長のほうが自慢をしますね。
新しい事業やワクワクすることに貪欲
常に新しいビジネスや面白いこと・儲かることを探しています。
決断力・行動力がある
そして決断・行動が早い。チャンスとみるとすぐに行動に移します。このレベルの人達と付き合うのであればスピードが遅いと相手にされません。私がアジアのこの国は今伸びていて面白いですよと言うとすぐに一緒に来てくださったりもしました。一方で、儲かる投資話などに対しては極めて慎重に判断されます。元本が毀損するリスクなしで高利回りなどという変な類の話には飛びつきません。
財務や税金にも詳しい
基本的な知識は当たり前にお持ちです。また、本質を理解しようとされていて、その辺の会計事務所の職員よりも詳しかったりします。それはご本人が高額な税金で苦労されているのでより真剣に考えるのと、周りから様々な提案がくるから詳しくなるんでしょうね。
グルメ、健康志向
お二人ともとにかくグルメです。良い食事にはたくさんのお金を払いますし、良いお店の情報をたくさん持っています。また、健康には特に気をつけていてジムなどで定期的に運動をされてますし、会食は18:30くらいにスタートし、22:00には大体お帰りになります。それと、お二人ともとにかく早起きです。
さいごに
社長になるのは誰でも簡単に出来ます。問題はそのあとどのように事業を継続していくのか、どこを目指すのかです。それには、どのように生きたいのかという人生哲学も影響してきます。
最低限、上記に書いた上位15%の経営者に入る覚悟・センスがないとリスクを負って起業するのはおすすめできません。
また、経営者として成功するのとお金持ちになるのとは実は少し違います。
年収1,500万円で周りからみて成功している社長が、実は全然お金がないなんてことはざらにある話です。というか本当に多いです。
お金持ちになるには抑えるべきいくつかのポイントがあるのです。それはまた違う機会にお話しますね。
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